観たくて観たくて、やっと観に行けた「セッション」。
ドラムのリズムとjazzの洪水。
脳も体も刺激されっぱなし。
リズムがあると乗らずにはいられないラテンやアフリカンの血が騒ぎ、
たまりませんでしたっ(//∇//)
(生粋の日本人やけど)
顔も体型も女性的なまでに甘く、
まだまだあどけなさの残る19歳の青年ニーマンは、
コネもお金もなく音楽学校に通い、
ジャズ・ドラマーになることを夢見ている。
そこで出逢った名指揮者のフレッチャーにスカウトされ、
彼のバンドでレッスンすることになる。。。
フレッチャーの指導は、今の時代なら「パワハラ」「モラハラ」の極み。
罵声を浴びせ、外見や家族のことまで罵倒する。
甘言を弄し、油断させては奈落の底へ突き落とす。
それはフレッチャーの野心である「天才を作る」ため。
天才であるならば挫折などものともせず、
追い詰めても追い詰めても、
必ず這い上がってくるという「信念」という名の「狂気」。
それに食らいついていくニーマン自身も
どんどん狂気を帯びていく。
ラストの演奏は、言葉では言い現せなくて。
マシンガンを体中に撃ち込まれたら、こんな感じ?
(撃ち込まれたことないけど)
「狂気」を孕むくらいでないと、やり遂げられない事や
たどり着けない場所もあって。
すべてを犠牲にして、命さえも捨てる覚悟で。
凡人から見れば「狂気」でも、
天才にとっては「通り道」の一部に過ぎないのかも。
劇中でドラムに飛び散る血は、
ドラムの練習で痛めた手から流れた俳優さん自身のものとか。
そこまで自分を追い詰めた狂気が役柄と重なって
あの迫力を産み出せたのかなー。
あっという間の2時間で、
私にとっては最高の映画の1本となりました(≧▽≦)