2012年7月24日火曜日

映画「ヘルタースケルター」※ネタバレ注意

 日曜日に観に行った映画
 
大好きな写真家・蜷川実花さんが監督されたから
絶対 観に行きたかったの~(ノ´▽`)ノ
 
題名通りヘルタースケルター(しっちゃかめっちゃか)な
内容の映画だったけど
実花さんの世界観はタップリ堪能できました~~~( ̄▽+ ̄*)
大道具・小道具・ファッション
どれを取っても刺激的で
画面の隅々まで観るのが 忙しかったです💦
 
主演の沢尻エリカさんは やっぱり圧倒的に可愛かったし
鬼気迫る演技も健在。
TVなら確実にピーが入るセリフ
「1回くらい○○○舐めたからって
調子こいてんじゃねーよっ」って
あの可憐な顔を歪めて発せられると 
また独特の迫力。。。(((゜д゜;)))
 
この映画は 
確かに沢尻エリカさんが存在を成り立たせたのだなーと思う。
 
 
ストーリーは 元々は太っていて醜いとされる容姿だった女の子が
完璧な骨格を見初められ
全身整形を施された外見で トップモデルの道を上り詰めたものの
整形の後遺症と
得てしまった”美”と 
それに付随する”賞賛”や”生活”を失うことを恐れる
女の子のお話。
 
原作は岡崎京子さんの漫画。
じゅごん自身は 岡崎さんの漫画は
いくつか読んだことがある程度で
あまり共感することも 入り込むことも無かった。
漫画としても 漫画家さんとしても
ファッションリーダー的存在だったなーって
記憶がある程度。
ひき逃げ事故に遭われて生死の境を彷徨い
今も漫画家さんとしては休業状態にあるという。
 
彼女の漫画の世界観に入り込まなかったのは
空虚さを表現した漫画が多かったからだと思う。
自分にも この世にもリアリティを持てない人々。
生きている手応えを 喜びを全身で感じることのない人々。
そんな人たちの虚無的な 空虚な心象を描かれてたように思う。
 
現代病的な言われ方をする時もあるけど
いつの時代も そんな空虚を心に抱えた人たちは
いっぱい 存在する。
古典の純文学にも そういう登場人物は沢山いるから。
 
その人たちの持つ「空虚」は 何を持ってしても
埋められない。
何を得ても 満足すること 充足することがない。
何故なら 自分が何を求めているのか 解っていないから。
 
じゅごんにとって こういう人たちは
真っ黒な暗黒を 心に抱えてるように見えるだけで
理解することが出来ない。
だから 岡崎さんの漫画にも共感できなかったんだと思う。
 
沢尻エリカさん演じる”りりこ”も
苦しいのは解るし 可哀想だとは思うけど
結局は 本人にしか どうすることも出来ないこと。
 
ただただ 欲望を消費することに夢中で
心には ぽっかりと真っ黒な暗黒があるだけの人々。。。
そういう人物が たくさん出て来る映画。
 
蜷川実花さんファンのじゅごんは大満足で
観に来ていたのも若い女性が多かったかな。
一緒に観に行った紳士たちは爆睡してたけど
女子友とは「あそこの映像が~」とか
「このシーンの小物が~」って話で盛り上がりましたよ(°∀°)b

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