川口まどかさんの漫画は、何度か?紹介してきたと思うのですが、
いろいろ整理していてパラパラと捲りますと、
「あー。”やさしい悪魔”も紹介しておきたいなー♪」と思ってしまったので(笑)、
大晦日に全然関係ないのですが(笑)、紹介をば。
”悪魔”って、人間界のイメージでは、人の心を誑かして破滅へ導いたり、
人間が壊れていく様を見ても眉ひとつ動かさない冷酷無比な存在で、
むしろそれを喜びとするようなイメージだと思うのですが、
「やさしい悪魔」は、タイトル通り、やさしいです(笑)。
まず、人間の願いを叶えるのにお金しか取らない。
命や魂ではなく、お金です(≧▽≦)。
しかも依頼人の支払える金額に応じて、
「この願いに対して、この金額しか払えないのであれば、
依頼人であるあなたには、沢山の労力を使っていただきますし、
危険も多くなりますよ。」
という、とても”やさしい”システムとなっております(≧▽≦)。
”続やさしい悪魔”の一篇にある物語なのですが、
女子校育ちの少女が、離婚や不倫、詐欺やナンパで遊ばれて捨てられたりしないように、
男性を見る目を養いたい!将来の傾向と対策の為に
男性の私生活をテレビを見るように覗きたい!と
やさしい悪魔に依頼します。
支払える金額が少なかったので(笑)、
魔法の指輪を嵌めて、興味の有る男性を思い浮かべると、
その男性の”人面瘡(じんめんそう)”となって、
生活を覗き見ることが出来るようにしてもらうことに(≧▽≦)。
そして一目惚れした男性の肉体に潜込み、人面瘡となって観察しますが、
男性に見つかって捕まってしまいます。
人面瘡の少女から事情を聴いた男性は、
「いろんな人を知らないと失敗してしまう」と言う少女に
「失敗して何が悪い?」と問います。
「なにが成功して保証されるんだ?」と。
その男性はチャラい見た目からは想像も出来ないような、
とても沢山の、過酷な経験をしてきた男性でした。。。
続きは是非、読んでみてください(*´▽`*)。
あ。ホラーですので、一応、死や暴力、血肉もあります(笑)。
あれー???リンクを貼ろうと探してみたら、
「続やさしい悪魔」が3万円くらいばっかりなんですけど?
どゆこと???(@_@)
レアなんでしょうかねー???
「成功」ってなんだ?という記事にも書きましたが、
人間として生まれてきて、
どんな人にとっても”初めての人生”なのに、
一時的な経過を全てのことの様に
「成功」「失敗」と決めつけてレッテルを貼るのは
なんだかとても不思議なシステムだと思います(笑)。
同じように整理していて、10年くらい前の京都新聞の記事かな。
養老孟司さんの「インフル騒ぎ」というコラムに書かれていたのが、
「今の人は死なないつもり。よくそう思う。
なにごとも理性的にきちんと対応する。それで当然だと
信じているらしい。
でも薬に万能薬がないように、生き方にも万能薬はない。
すべてをできるかぎり予測して、それに対応しようとするのが現代人、
つまり文明人だが、それなら自分の背中に自分の命日を
書いて歩いてくれ。そういいたい。
自分の寿命の予測もつかないのに、
あれは体にいい、これは体に悪いと、
よくあれこれいうなあ。
自分の知恵に溺れているんじゃないか。」
自分のちっぽけな知恵に溺れて、成功や失敗を気にしても、
正解や間違いを探しても、あれが良い、これが悪いといっても、
人間は自分の寿命すら知ることは出来ないんですよね。
なんてこったい(≧▽≦)。
ということで?
本年もありがとうございました(≧▽≦)。