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2015年5月31日日曜日

映画「セッション」※ネタバレ注意

 観たくて観たくて、やっと観に行けた「セッション」。


ドラムのリズムとjazzの洪水。

脳も体も刺激されっぱなし。

リズムがあると乗らずにはいられないラテンやアフリカンの血が騒ぎ、

たまりませんでしたっ(//∇//)

(生粋の日本人やけど)


顔も体型も女性的なまでに甘く、

まだまだあどけなさの残る19歳の青年ニーマンは、

コネもお金もなく音楽学校に通い、

ジャズ・ドラマーになることを夢見ている。

そこで出逢った名指揮者のフレッチャーにスカウトされ、

彼のバンドでレッスンすることになる。。。


フレッチャーの指導は、今の時代なら「パワハラ」「モラハラ」の極み。

罵声を浴びせ、外見や家族のことまで罵倒する。

甘言を弄し、油断させては奈落の底へ突き落とす。


それはフレッチャーの野心である「天才を作る」ため。

天才であるならば挫折などものともせず、

追い詰めても追い詰めても、

必ず這い上がってくるという「信念」という名の「狂気」。

それに食らいついていくニーマン自身も

どんどん狂気を帯びていく。


ラストの演奏は、言葉では言い現せなくて。

マシンガンを体中に撃ち込まれたら、こんな感じ?

(撃ち込まれたことないけど)


「狂気」を孕むくらいでないと、やり遂げられない事や

たどり着けない場所もあって。

すべてを犠牲にして、命さえも捨てる覚悟で。


凡人から見れば「狂気」でも、

天才にとっては「通り道」の一部に過ぎないのかも。


劇中でドラムに飛び散る血は、

ドラムの練習で痛めた手から流れた俳優さん自身のものとか。

そこまで自分を追い詰めた狂気が役柄と重なって

あの迫力を産み出せたのかなー。


あっという間の2時間で、

私にとっては最高の映画の1本となりました(≧▽≦)








2014年3月25日火曜日

映画「それでも夜は明ける」

 「それでも夜は明ける」っていう映画を
見てきた(´・ω・`)

「遠い夜明け」や「カラーパープル」等々
リンカーンを尊敬するじゅごんは色々見てきたけど
今回の映画も キツかった。。。(_ _。)
特に
特に
映画史に残りそうなシーン。。。

奴隷の人たちに対して 憎しみを持っているかのような白人に
首を吊られそうになった主人公のソロモンという男性が
危機一髪で死ぬことは免れたものの
雇い主が戻ってくるまで何時間も
首にロープをかけられたまま
ズルズルと滑る泥土の上で
つま先立ちの状態で放置される(´;ω;`)(´;ω;`)
高かった陽の光も暮れてしまうまで。。。
その後ろで 黙々と日常の仕事をこなす黒人さんたち
一人の女性だけが こっそりと水を飲ませに来てくれたけど
子供たちも 目の前でソロモンが首を吊られているのに
普通に はしゃいで遊んでいる(´;ω;`)
その 長い長いシーンは
「見ているだけで何もできないおまえたちも同罪だ」と
言われているような
「よく見ておけ こんなことが日常だったんだ」と
言われているような
胸にナイフを突きつけられたような感覚になるシーンだった(´;ω;`)
映画の中に飛び込んで
ソロモンをロープから下ろしたい衝動に駆られて
じっと座って見ているのが ほんまにほんまに辛かった(´;ω;`)


なんていうか
「黒人さん」というだけで
たったそれだけの理由で
理不尽に 家族も自由も奪われて
動物以下の 所有物のような扱いをされるっていうのが
私には 小さい頃から我慢がならなかった(`・ω・´)
あえて人に屈辱を与えることを
喜びとするような人間も 我慢がならなかった(`・ω・´)

南アフリカのマンデラさんもそうだったけど
そういう歴史を乗り越えて
世界を変えようとした人たちって
ほんとにスゴイと思う。。。(´;ω;`)

日本に 日本人として生まれた私に
何ができるだろう?
今も人身売買は世界中で横行していて
奴隷のような扱いを受けている人たちが
たくさんいるという現実に
目の前が暗くなる時もあるけど。。。(´・ω・`)
今すぐ直接 具体的なことはできなくても
自分の本分を全うすることで
いつか どこかで
誰かが笑顔になれると信じて
やるだけですな(`・ω・´)



2013年3月17日日曜日

映画 アリス・イン・ワンダーランド

見ました~(ノ´▽`)ノ
ロードショーの時は忙しくて見逃してたから
4時間ほど前にテレビで見ました。

ティム・バートンworld全開で
じゅごん的には最高に楽しかった映画です。

いつも映像がおとぎの国のように綺麗で
毒あり笑いあり
そして登場人物たちの外見さえも
いろんな示唆に富んでいて
今回も映像を楽しみながらも
考えさせられる映画でした。

大きくなるケーキを食べて巨人化して
赤の女王のお城に乗り込んでいったアリスの
カーテンやなんかで作ったドレスが
最高に可愛かった~о(ж>▽<)y ☆

赤の女王役のヘレナ・ボナム・カーターは
「眺めのいい部屋」の時から大好きなんだけど
フランケンシュタインの花嫁役とか
レ・ミゼラブルの性悪な宿屋のおかみとか
キワモノ系の役柄を好んで引き受けているとしか
思えないくらいの役の幅広さ。

ご本人はとてもキュートで可愛い外見なのにねー。

白の女王役のアン・ハサウェイも
バットマンシリーズでキャットウーマン役だった時は
ほんとに荒んだ目をしていて恐いくらいだったし
レ・ミゼラブルの可憐な母親役など
ほんと幅が広い(@ ̄Д ̄@;)

あ どちらもレ・ミゼラブル出たはる~!

大人になりかけのアリスのお話なので
「全ては自分で決断していくこと」が
キーワードになって
どんどんアリスが強くなっていく。

今回も不思議キャラのオンパレードで
夢の世界の時間を
堪能できました(*´▽`*)。

「不思議の国のアリス」って
荒唐無稽なお話なのに
世界中でずっとずっと愛されていますよね。
人って荒唐無稽な夢の世界が
大好きなんだなって思う。
だって その方が楽しいですもん~ヽ(*´∀`)ノ

2012年12月31日月曜日

映画「レ・ミゼラブル」

原題は「悲惨な人々」。。。
日本では「あヽ無情」のタイトルがお馴染みの
ミュージカル映画「レ・ミゼラブル」を
先日観てきました。

原題通り
本当に これでもかという程
過酷な運命に晒される人々。。。

主人公のジャン・バルジャンは
お腹を空かせた姉妹の子供の為に
たった一つのパンを盗み
19年間も過酷な労働を課されます。

身分証により 一生 罪人であり続けなければならず
働き口もなく 底辺と云われる人々からさえ
疎まれ 暴力にさらされる日々。。。

そんなある日 親切な司教に
寝床と食べ物を与えられ
人間らしい扱いをされながらも
すっかり心が荒んでしまっていたジャン・バルジャンは
銀の食器を盗んで逃亡。

捕まって司教の前に引きずり出されると
あろうことか司教は
「これは この方に差し上げたもの。
一番高価なものを忘れておられるぞ。」と
つましい暮らしの中で
受け継いできた大切な銀の燭台さえも
ジャン・バルジャンに差し出し

「これで あなたの人生を変えなさい。
正しい人になりなさい。」と
優しく諭します。。。

己の行為の恥ずかしさに
悶え苦しみ
ジャン・バルジャンは”正しい人”になる決意をします。。。

ここからがまた過酷な運命の連続で
ジャン・バルジャンは悩み 苦しみながらも
”正しい人”であり続けようと
自分を追い詰めた警官さえ許します。

ジャン・バルジャンに許された警官は
その行為によって
自分の絶対的価値観がひっくり返され
絶望のあまりノートルダムに飛び込んで
命を絶ってしまいます。。。

革命や時代の波に巻き込まれながらも
「大切な人を守る」という使命に
自身の人生を捧げて
聖人になってジャン・バルジャンはこの世を去ります。。。

ライブ撮影という手法で
俳優さんが歌いながら演技されたのを
そのまま映画に使われているので
あとで音声を入れるアテレコとは
全く違う臨場感や高揚感が
俳優さんたちのテンションを更に上げてたようで
素晴らしかったですぅぅぅ。。。(。>0<。)

特にヒュー・ジャックマンと
アン・ハサウェイ!
観ていて聴いていて
胸が締め付けられるような演技でした。

学生革命とラスト・シーンで歌われる
「民衆の声が聞こえるか」の大合唱にも
胸が熱くなりました(_ _。)


☆*゚ ゜゚*☆*゚ ゜゚*☆*゚ ゜゚*☆*゚ ゜゚*
戦う者の歌が聞こえるか?
鼓動があのドラムと 響き合えば
新たに熱い 命が始まる
明日が来たとき そうさ明日が!
列に入れよ 我らの味方に
砦の向こうに 世界がある
戦え それが自由への道

悔いはしないな たとえ倒れても
流す血潮が 潤す祖国を
屍越えて拓け 明日のフランス!

若者たちの 歌が聞こえるか?
光求め高まる 歌の声が
世に苦しみの 炎消えないが
どんな闇夜も やがて朝が
彼ら主の国で 自由に生きる
鋤や鍬を取り 剣を捨てる
鎖は切れて みな救われる
列に入れよ 我らの味方に
砦の向こうに あこがれの世界
みな聞こえるか ドラムの響きが
彼ら夢見た 明日が来るよ
ああ 明日は
☆*゚ ゜゚*☆*゚ ゜゚*☆*゚ ゜゚*☆*゚ ゜゚*

虐げられ 絶望の淵に立った人々が
最後の覚悟で歌う歌。

私自身は小学生の頃に本を読んだきり
あまりにも切ない話だったので
読み返すことも無かったのだけど
映画を観て
また本を読みたくなりました。
愛も欲も 底辺で図太く生きる人々も
権力を振るう人も
深く描かれていて
改めて名作だったんだなぁ。。。という思いです。
セットも衣装も
何もかもが素晴らしくて
2時間半 夢中で観てしまいました(*´▽`*)。
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2012年7月24日火曜日

映画「ヘルタースケルター」※ネタバレ注意

 日曜日に観に行った映画
 
大好きな写真家・蜷川実花さんが監督されたから
絶対 観に行きたかったの~(ノ´▽`)ノ
 
題名通りヘルタースケルター(しっちゃかめっちゃか)な
内容の映画だったけど
実花さんの世界観はタップリ堪能できました~~~( ̄▽+ ̄*)
大道具・小道具・ファッション
どれを取っても刺激的で
画面の隅々まで観るのが 忙しかったです💦
 
主演の沢尻エリカさんは やっぱり圧倒的に可愛かったし
鬼気迫る演技も健在。
TVなら確実にピーが入るセリフ
「1回くらい○○○舐めたからって
調子こいてんじゃねーよっ」って
あの可憐な顔を歪めて発せられると 
また独特の迫力。。。(((゜д゜;)))
 
この映画は 
確かに沢尻エリカさんが存在を成り立たせたのだなーと思う。
 
 
ストーリーは 元々は太っていて醜いとされる容姿だった女の子が
完璧な骨格を見初められ
全身整形を施された外見で トップモデルの道を上り詰めたものの
整形の後遺症と
得てしまった”美”と 
それに付随する”賞賛”や”生活”を失うことを恐れる
女の子のお話。
 
原作は岡崎京子さんの漫画。
じゅごん自身は 岡崎さんの漫画は
いくつか読んだことがある程度で
あまり共感することも 入り込むことも無かった。
漫画としても 漫画家さんとしても
ファッションリーダー的存在だったなーって
記憶がある程度。
ひき逃げ事故に遭われて生死の境を彷徨い
今も漫画家さんとしては休業状態にあるという。
 
彼女の漫画の世界観に入り込まなかったのは
空虚さを表現した漫画が多かったからだと思う。
自分にも この世にもリアリティを持てない人々。
生きている手応えを 喜びを全身で感じることのない人々。
そんな人たちの虚無的な 空虚な心象を描かれてたように思う。
 
現代病的な言われ方をする時もあるけど
いつの時代も そんな空虚を心に抱えた人たちは
いっぱい 存在する。
古典の純文学にも そういう登場人物は沢山いるから。
 
その人たちの持つ「空虚」は 何を持ってしても
埋められない。
何を得ても 満足すること 充足することがない。
何故なら 自分が何を求めているのか 解っていないから。
 
じゅごんにとって こういう人たちは
真っ黒な暗黒を 心に抱えてるように見えるだけで
理解することが出来ない。
だから 岡崎さんの漫画にも共感できなかったんだと思う。
 
沢尻エリカさん演じる”りりこ”も
苦しいのは解るし 可哀想だとは思うけど
結局は 本人にしか どうすることも出来ないこと。
 
ただただ 欲望を消費することに夢中で
心には ぽっかりと真っ黒な暗黒があるだけの人々。。。
そういう人物が たくさん出て来る映画。
 
蜷川実花さんファンのじゅごんは大満足で
観に来ていたのも若い女性が多かったかな。
一緒に観に行った紳士たちは爆睡してたけど
女子友とは「あそこの映像が~」とか
「このシーンの小物が~」って話で盛り上がりましたよ(°∀°)b

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