2017年11月4日土曜日

紙の本と図書館が必要だ


紙の本が大好きだという記事を書かせていただいてから
「読書週間」が始まったせいか?
トントンとまた紙の本の話題が目に入ってきたので、期せずして第2弾的に。(///∇//)

先日の紙の方の京都新聞の夕刊に載っていたのですが、全国大学生活協同組合連合会によりますと、一日のうちの読書時間が「0時間」という大学生が5割を上回ったそうです。平均の読書時間でも30分を切ったと。代わってスマホの利用時間は1日2時間半。

大学生に限った現象ではないと思いますが、人類は新しく手に入れたオモチャに夢中になっている段階なのかもしれませんね。日本がバブルの頃、フランス人の知人に「日本人は初めてお金を手に入れた子供のような振る舞いをしている」と言われたのが印象に残っているのですが、ネット環境やSNSもまだまだその段階なのかも。

そしてスマホの修理屋さんに来られるお客様の悲喜こもごもを追うドキュメント72時間がNHKで放送されていたのですが、ほとんどの方が必需品は?と聞かれると「スマホ」と答えていらっしゃる中で、フリーターさんの若い女性だけが必需品は本だと答えたはりました。家庭の事情で学校に行けなかったそうで「しがらみは少なくていい」と。スマホは買ったばかりだと仰っていました。

図書館の本を読んでチャンピオンになった男という記事にも書かせていただきましたが、傷ついた方や子供さんや若い方々にこそ、スマホではなく紙の本が必要なのではないかなーと思いました。

最近の「起業ブーム」とやらで中年になってからビジネス書を読まれる方も多いようですが、年をとってからビジネス書を読むと影響され過ぎるから良くないと養老孟司さんも仰ってて、私もそれは若い頃に肌で感じる事が多かったので20代前半でビジネス書を読み漁って以来、全く読むことは無くなりました。相手と向き合う事もせず、本の受け売りを部下や後輩に押し付けるような人にはなりたくなかったからです。

そんな事も含めて、子供さんや若いうちに沢山の良い本と出合うということは、その方の財産になるのではないかと思うのです。
ユダヤの格言にもありますが「人が生きている限り奪えないものがある。それは知識である。」「本のない家は魂を欠いた体のようなものだ。」「もし生活が貧しくて物を売らなければならないとしたら、まず金、宝石、家、土地を売りなさい。最後まで売ってはいけないのは本である。」と。

そんなこんなを考えていたら
キングコング西野さんが「支援としての絵本」というブログで
「店の利益を全額、難民キャンプや、厳しい環境で暮らす子供達にプレゼントする費用に回す店『ブルーノ』を立ち上げることにした。」
「とにもかくにも『ブルーノ』で販売されている僕のトークショー等の利益は、誰の給料にもならず、全額、海外のチビッコ(ときどき日本の孤児院)の支援に回す。
吉本興業も、たまには良いことをするらしい。」と書かれていました(≧▽≦)。

厳しい環境に育つ子たちは社会人になってからも相談できる人が圧倒的に少ない事が多いのです。でも絵本を読んで楽しさに触れたり、文字を覚えれば本を読む事も出来るようになります。本から知識を得られれば、人と繋がる接点も増える。
たった1冊の本が、とてもとても大きな力になります。
これも京都新聞に書かれていたのですが、ある調査によりますと中学生までにたくさん本を読んでいる子供の方が人生に前向きで社会性も高いと。

本は情報であり知識であり文化でもあると思うのです。

生きたい未来を創る為に」という記事にも書かせていただきましたが
沢山のものごとを置き去りにしてきたのが今の時代だとすれば、それを取り戻すことも必要なのかも知れません。
ひとつひとつ拾い上げて、丁寧にホコリを払って、磨き上げて未来の形に創る。

「広告」の手法は変わっても、良いもの・面白いもの・継ぎたいものを次世代へ伝えていくという人間の営みには変わりがないと思うのです。人間にとって、本当に必要なものに変わりがないように。

デニムなじゅむん




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