2019年7月22日月曜日

映画「ダイナー」観てきました♪※ネタバレ注意


平山夢明さんの大好きな小説が映画化された
ダイナー」を、先日観に行ってきましたよ♪

映画を観る前に小説を読み返そうかなー?
とも思ったのですが、
殆どの場合、小説と映画は別物であることが多いので、
今回も「別物」として楽しんできました(*´▽`*)。

見事な蜷川実花さんワールドで、
画面の隅々までこだわり抜かれた映像は
目の情報量が多過ぎて(笑)、目がヨレヨレになりました(笑)。

狂気の殺し屋さんたちを、
役者さんたちが嬉々として演じたはる様子も
楽しかったです(*´▽`*)。

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主人公の「おおば・かなこ」は小さい頃に
母親が姉だけを連れて家を出て行ってから、

”誰も信じない事にした。そうしなければ
生きて来れなかった。
誰も信じなくなったら、誰にも信じてもらえなくなった。
誰にも信じてもらえなくなったら
自分の事も信じられなくなった。”

そんな子。

日々をやり過ごし、覇気のない表情で
必要最低限の仕事をこなす。

ある日、行きたい場所が出来た事で
お金が必要になり、
法外な日給を得られる仕事に応募して、
闇社会と関りを持ってしまうことになります。

ダイナーのオーナーである「ボンベロ」に買われ、
殺し屋専門のレストランで働くことになり、
一瞬の気の緩みが、即「死」に繋がる環境に
身を置くことになります。

それまで「人や自分と向き合うこと」から逃げてきた女の子が、
目の前に突き付けられた「死」を意識することで、
必死で生き延びようとし始めます。

元殺し屋で、現在は最高の料理を出すシェフである
ボンベロや、様々な殺し屋さんたちと触れ合ったり、
血で血を洗う抗争に巻き込まれるうちに、
「可哀そうな自分に浸る自分」を
脱ぎ捨てざるを得なくなります。

元々、お料理を作って、食べて喜んでもらえることが
大好きだったことを思い出し、
ボンベロの様に、「誰かの人生を変える料理」を
提供できるようなお店を持ちたいという
夢まで芽生えます。

いつ殺されるか分からない、死と向き合う日々の中で。

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純愛ストーリーでもあり、青春劇でもあり。

藤原竜也さんの、地面を震わすような声が大好きで、
そこも堪能できました(///∇//)。

長髪を後ろで束ねている役柄で、
後ろ姿は寧ろ女性のような線の細ささえ感じるのに、
蜷川幸雄さんの舞台で鍛え上げられた発声なのでしょうか?

以前、テレビ番組の
世界遺産」のナレーションも担当されていて、
その時の抑制のきいた声も好きでしたねー。

真矢みきさんの、宝塚で鍛え上げられた所作も
カッコ良かったです♪

蜷川実花さんの世界観は、「毒や闇が咲かせる花」
というイメージです。
それでも何処か、温かみや柔らかさ、様式美を
感じますね。

映像のあちこちに仕掛けられた「遊び」も
見つけるのが楽しかったです(*´▽`*)。



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