都は病人と死者で溢れ、俺は仕事を追われ故郷に帰った。
漁師だった親父はとうの昔に亡くなり、おふくろが一人で船を出していた。
親父を手伝っていた子供の頃のことを思い出し、俺も漁に出たが、暮らしは一向に楽にはならなかった。
ある日イカが高値で売れると聞いて、懐中電灯を持ち込み夜の海へと船を出した。
真っ暗な海を懐中電灯で照らしてみたとて、集まって来るのは小さな虫どもばっかりで、ポツポツと降り出した雨にも追い打ちをかけられ、諦めようかと思った時。
現れたんだ、そいつが。
黒い海がキラキラと黄金色に光り始め、水中から浮かび上がってくる陰。
目の前が真っ白になり、腰を抜かして倒れこんだ俺に、そいつは話しかけてきた。
「驚かせてしまいまして?あら申し訳ござんせん。アマビエのビーと申しまする。この度の疫病のことは気の毒でござんしたね。私を描いて人々に見せてくだしぇい。ほな。達者で。」
ということでアマビエさんのビーのバッグが完成でーーーす(ノ´▽`)ノ♪
真っ赤な体にはお花が咲き乱れ、波打つ金色の髪。ブルーのまつ毛に黒い瞳。
バッグ本体は淡ーいグレーで、綿麻混紡で厚めの帆布のようなガッシリとした生地です。
生地はガッシリしていますが、出来る限り”ゆるい”感じに仕上げたかったので、今回は極力、バッグ本体のステッチは減らしました。
でももちろん♪目に見えない所にはしっかりと技を仕込んであります(笑)。
持ち手はベージュにアイボリーの水玉で、肩に掛けられる長さです♪
今回は内布のファスナーポケットの引き手には、シルバーの蝶々が飛んでいます♪
流行ものには興味を持てないことが多くて、手芸の世界でもウワーっと流行るものがあったりするのですが、試してみてもなかなか興味を持てないことが殆どなんですね。
でも何故か?この度はマスクやらアマビエさんには興味が湧いて(笑)、楽しく作らせていただけました♪
それぞれのお店に出品しています。
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