また今日もうんざりするような朝陽が昇り
うんざりするような一日が始まる
うんざりするような小さな町で
うんざりするような同じ顔に囲まれながら
あまり口をきかない親父と今日も同じ工場へと
引きずるような足取りで歩く
機械で油まみれになった黒い指で昼めしを詰め込み
その後も何度も何度も
うんざりするような同じ仕事を繰り返す
土曜になればマギーがうちにやって来る
マギーはいい子さ
そばかすだらけの顔も腹からはみ出た肉も
俺の顔色を窺う仕草に時に苛立つが
それもまぁ可愛いもんさ
うんざりする町に似合いの俺たちだ
そう思っていた
この町に
うんざりするこの町に
真っ赤なバラが やって来るまでは
彼女の名前はルシア
白く透き通るような肌に
光り輝くような黒い瞳と黒い髪
長い手脚を持て余すように
見せつけるように ゆっくりと歩く
その夜から 寂れた町の寂れた小屋が
天国に変わっちまったのさ
ルシアの踊りに どいつもこいつも釘付けで
トニーもビリーも「ルシアが俺を見ていた」と言い張るが
そんなことがあるもんか
ルシアの黒い瞳は
間違いなく俺に注がれていたさ
土曜も日曜もマギーはうちに来たが会う気にもなれず
親父までもがおふくろの小言さえ耳に入らない様子で
うわの空さ
うんざりするような町も人も
生まれ変わっちまったのさ
だけど時は止められない
ルシアとも別れの時はやって来た
今度の土曜の夜が最後のダンス
次の町へと旅立つルシア
今夜だけでいい
月の下で いつもの踊りを
いつもの笑顔を
俺だけに
プリーズ ダンス フォーミー
プリーズ スマイル フォーミー
今夜だけでいい 今夜だけで
俺だけに
うんざりする毎日に戻っちまう前に
おまえの事を思い出せるように
∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
最近、男の子が切実に女性を求める気持ちを聞く機会が
何度か続いて、
ARBの「踊り子ルシア」が
ここ数週間、頭の中でずーっと流れていました。
歌詞から妄想が止まらなくて(笑)
書きました(●´ω`●)ゞ
娯楽の無い田舎町に住む青年が
淡々と生きながらも
覇気のない毎日にうんざりしていた心に
咲いた一輪の赤いバラ。
女性からしてみれば荒っぽい感情かもしれないけれど、
そこには「純粋な欲望」とも呼べる切実さを感じました。
赤いバラを愛でる術も、大切にする術も知らない。
だけど愛したいし大切にしたいという切実な欲望。
純粋だなーと思いましたよ。
うんざりするような一日が始まる
うんざりするような小さな町で
うんざりするような同じ顔に囲まれながら
あまり口をきかない親父と今日も同じ工場へと
引きずるような足取りで歩く
機械で油まみれになった黒い指で昼めしを詰め込み
その後も何度も何度も
うんざりするような同じ仕事を繰り返す
土曜になればマギーがうちにやって来る
マギーはいい子さ
そばかすだらけの顔も腹からはみ出た肉も
俺の顔色を窺う仕草に時に苛立つが
それもまぁ可愛いもんさ
うんざりする町に似合いの俺たちだ
そう思っていた
この町に
うんざりするこの町に
真っ赤なバラが やって来るまでは
彼女の名前はルシア
白く透き通るような肌に
光り輝くような黒い瞳と黒い髪
長い手脚を持て余すように
見せつけるように ゆっくりと歩く
その夜から 寂れた町の寂れた小屋が
天国に変わっちまったのさ
ルシアの踊りに どいつもこいつも釘付けで
トニーもビリーも「ルシアが俺を見ていた」と言い張るが
そんなことがあるもんか
ルシアの黒い瞳は
間違いなく俺に注がれていたさ
土曜も日曜もマギーはうちに来たが会う気にもなれず
親父までもがおふくろの小言さえ耳に入らない様子で
うわの空さ
うんざりするような町も人も
生まれ変わっちまったのさ
だけど時は止められない
ルシアとも別れの時はやって来た
今度の土曜の夜が最後のダンス
次の町へと旅立つルシア
今夜だけでいい
月の下で いつもの踊りを
いつもの笑顔を
俺だけに
プリーズ ダンス フォーミー
プリーズ スマイル フォーミー
今夜だけでいい 今夜だけで
俺だけに
うんざりする毎日に戻っちまう前に
おまえの事を思い出せるように
∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
最近、男の子が切実に女性を求める気持ちを聞く機会が
何度か続いて、
ARBの「踊り子ルシア」が
ここ数週間、頭の中でずーっと流れていました。
歌詞から妄想が止まらなくて(笑)
書きました(●´ω`●)ゞ
娯楽の無い田舎町に住む青年が
淡々と生きながらも
覇気のない毎日にうんざりしていた心に
咲いた一輪の赤いバラ。
女性からしてみれば荒っぽい感情かもしれないけれど、
そこには「純粋な欲望」とも呼べる切実さを感じました。
赤いバラを愛でる術も、大切にする術も知らない。
だけど愛したいし大切にしたいという切実な欲望。
純粋だなーと思いましたよ。
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金平糖袋(朝焼け) |
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