2018年4月2日月曜日

人形浄瑠璃文楽・曾根崎心中を観劇してきました♪


春風が強い日は、車が信号待ちをしている三叉路(さんさろ)の真ん中で、落ち葉や桜の花びらが渦を巻いたり追いかけっこをしていたり。

その様子に見惚れてしまって、信号が青に変わってもなかなか歩き出せず、端っこに寄ってずっと眺めてしまうこの頃です(///∇//)。

少し時間が経ってしまいましたが、今年も京都府立文化芸術会館人形浄瑠璃文楽を楽しんできました♪
チケットを買ったのが昨年の10月か11月だったので、すっかり忘れていたのですが(笑)ファミリーが公演前日に思い出してくれて危機一髪でした(≧▽≦)。


とても美しいお人形が出迎えてくれましたよ(*´▽`*)。



お迎えの時はお二人でお人形を動かされていますが、舞台では三人の男性が1体のお人形を動かさはります。


太夫(たゆう)さんが語られる言葉は少し古い言葉使いではありますが、現代の言葉に置き換えた字幕スーパーもちゃんと出ますので、大丈夫です♪

今回の演目は近松門左衛門作、「曾根崎心中・生玉社前の段/天満屋の段/天神森の段」を観てきましたよ(*´▽`*)。
偶然にもその数日前に梅を愛でに行ったのが天神さん、北野天満宮で、演目とリンク。天神・天満繋がりですね(笑)。

さて、ストーリーは笑い話ではなく、理不尽に翻弄され、絶望し、死を選んでしまう男女のお話です(´・ω・`)。
実際にあった心中事件をモチーフに作られた物語りだそうで、当時は心中が流行ったそうです。
「心中」が「流行る」というのも怖い話ですね((((;゚Д゚))))。

主人公の徳兵衛には相思相愛の遊女・お初という女性がいましたが、徳兵衛の誠実な働きに感心した雇い主でもある実の叔父は、自分の娘との縁談を進めようと、縁談を断る徳兵衛を無視して、徳兵衛の継母に結納金(ゆいのうきん)を納めてしまいます。

それでもお初のことが好きな徳兵衛が頑として縁談を断りますと、怒った叔父からは大阪から出て行けだの商売はさせないだのと言い渡されます。

なんとか継母から結納金を取り返したのも束の間、「どうしてもお金が必要だ」という親友・九平治の頼みを聞いて、3日間のみという約束で証文を書き、判を押してもらい、お金を貸す徳兵衛でしたが、それが大きな罠だったのです。

徳兵衛が九平治に返済を迫りますと、九平治は「借金などした覚えがない」というではありませんか。

証拠になるはずの証文を見せても、「その判子は盗まれたもの。盗難届けも出して、新しい判子を登録してある。おまえが判子を盗んで俺からお金を騙し取ろうとして、そんな証文を作ったのか!」と盗人呼ばわり、詐欺師呼ばわりをされ、それを聞いていた周りの人たちからも徳兵衛はボコボコにされてしまいます。

公衆の面前で信じていた親友に裏切られ、罵倒され、結納金を返せる当ても無くなり、大阪にも居られない。。。商人さんにとって一番大切な信用が失われ、身も心もボロボロになってしまった徳兵衛には、自らの命を絶つことでしか身の潔白を証明する術は残されていませんでした。

愛するお初に覚悟を伝えますと、「徳兵衛が詐欺を働いた」と噂する他の遊女たちの話を聞き、胸を痛めていたお初も覚悟を決めます。

お初に気のあった九平治から徳兵衛の悪口を聞かされても、二人の間で何年も積み重ねてきた時間は、お初の気持ちを1㎜も動かすことはありませんでした。。。

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お初は遊女ですので、結婚する為には「身請け」をしなければならず、「身請け」するには莫大なお金が必要でした。(部屋代・衣装代など何かと理由をつけては遊女さんたちの借金は膨らむばかりだったそうです。)

そんな大金を払える当てもない徳兵衛が、お初のことはさっさと諦めて叔父の娘さんと結婚すれば良かったのでしょうか?
自分の気持ちに嘘をついて?沢山の人を欺いて?
いつかバレますよね。

困っている親友を見捨てて、さっさと結納金を返してしまえば良かったのでしょうか?

物語りそのものには「時代」という背景もありますが、現代でも似たような選択を迫られる場面はあるように思います。
今回もいろいろと考えさせてもらえた舞台でした。

公演が終わってロビーで休憩していますと、他の見ず知らずのお客様たちから「僕、泣いちゃいましたよー」とか「感動しましたねー」と話しかけられ、ひとしきり感動を共有しました(*´▽`*)。



今年もクリアファイルと一筆便を買いました♪


お狐さんと黒子さんの絵柄が意外とキュートです♪


街路樹の(たぶん)レンギョウも満開で、とても華やかで可愛かったです(∩´∀`)∩。




縞大島のシュシュ(大)






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