2016年10月30日日曜日

煙り考・匂い考




お陰様で、シルクのシュシュ(シック)が旅立ちました。(*´▽`*)
本当にありがとうございます。

2年前にご注文いただいた、お客様との再会でした♪
続けていると、こんな素敵な事もあるんやなーと
すごく嬉しかったです。

「お香の香りも、消えてしまうのがもったいないくらい」と
仰ってくださいました。(≧▽≦)

本当にありがとうございました。

残り1点となります。



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「柔軟剤の香りで頭が痛くなる」という話を
聞いたことはあったのですが、
最近は、お香の香りでも
頭が痛くなる方もいらっしゃるそうで、

じゅごんろ~どでは布ものや編み物の保管に
化学薬品は一切使用されていませんが、
京都松栄堂さんのお香を使用している為、
作品ごとに明記するようにしました。

子供の頃に茶道のお稽古で、お香は茶室の邪気払いや、
お客様の精神を鎮める為に焚くものと教わったので、

「お香の香りで頭が痛くなるなんて、
もしや現代は邪気だらけなの?((((;゚Д゚))))」
と思ってしまいました。(失礼!)

昔は普通に家にお仏壇があって、お線香を焚いたり
ご近所のご隠居はんが
焚火でおいもさんを焼いてくれはったり、
火や煙りや匂いが、もっと身近だったように思います。

一時期、友人がマンションに住んでいたのですが、
お魚を焼くと、ご近所から苦情が出たり、
お台所に窓がなくて、お魚の匂いが消えないという事で、
すぐに一軒家を借りて引っ越したことを思い出しました。

衣食住が足りて、飽食状態で平和で。。。
の後に、人間の体は無臭を求めているのでしょうか?

私は「鼻が利く」と言われる方ですが、
いろんな匂いを嗅ぐのが好きです。

雨の匂い、緑の匂い、土の匂い、水の匂い。
お花やお香や香水やアロマの香り。

これは部室の匂い、とか
これは青少年の靴の匂い、とか
これはおじさんの匂い、とか(笑)

「あの香りやなー」と思うことはあっても、
特に嫌だとか思うことがありません。
笑ってしまう事はありますが(笑)



これは蚊取り線香の煙り。(笑)

煙りにお日様が当たって、
空気の流れでユラユラと動く姿が
とても美しかったのです。

現れたかと思うと、フッと消えていく。
煙りを眺めるのも大好きです。


これは下鴨神社さん(〒606-0807 京都府京都市左京区下鴨泉川町59)
「かざし」というお香を焚いています。
お皿は自宅に有ったものですが
〒606-8225 京都府京都市左京区田中門前町103)で買った、
京都佳櫂工房さんの作品です。


薪ストーブが売れていたり、
キャンドルが流行っていたり。

みんな火や煙りや匂いに
もしかしたら飢えているのかな?

嗅覚は五感の中でも特殊で、
大脳新皮質を経由せず、
大脳辺緑系という古い皮質に情報が届くそうで、

大脳新皮質が記憶や知識を司るのに比べて、
大脳辺縁系は喜怒哀楽や食欲、自律機能など、
本能的な部分を司っていると言われます。

無臭を好んだり、香りで頭痛がするという事は、
本能から離れて行ってるのかなぁ?

現代日本人は大脳辺縁系が変化してるんだろうか?

なーんて事を考えながら、
出品作品も編んだり縫ったりしています( *´艸`)

私は大脳辺縁系がたくさん残っている、
進化してないタイプの日本人かもしれません(笑)


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