2018年3月13日火曜日

映画「シェイプ・オブ・ウォーター」を観てきました。

それはおとぎの国と現実世界が、まだ今よりも混じり合っていた頃のおはなし。

イライザは首にある傷跡が原因と思われる失声(しっせい)の女性ですが、身寄りもなく孤児院で育ったものの、気の良い友人や大家さんに囲まれ、小さな楽しみを見つけられる心を持ち、穏やかな日々を過ごしていました。

ある日、お勤め先の研究センターに「彼」が運び込まれて来るまでは。

ううううん!先日のお休みの日に観に行って来たのですが「シェイプ・オブ・ウォーター」は私にとって最高に好きな映画の1本になりました(≧▽≦)!

初めてこの映画の宣伝を目にした時に、大好きだった「海の砂漠」という漫画と、すぐに頭の中でリンクしました。

川口まどかさんの「海の砂漠」は、海洋研究者である母親から虐待を受け続けてきた少女が、研究所に捕らわれた半魚人と恋に落ちるというストーリーでした。

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シェイプ・オブ・ウォーターの主人公の一人であるイライザも文字にすると負の要素が強い設定ですが、映画の画面に登場する彼女はイキイキとしていて、負の要素なんてこれっぽっちも感じませんでした(*´▽`*)。

女性として一抹の寂しさはあるものの、隣人の売れない画家であるゲイの友人と一緒に彼の部屋で食事をして、大好きなミュージカル映画をテレビで見ながら二人でタップを踏んだり♪
お勤め先の研究所では面倒見のいい同僚の黒人女性が、何くれとなく彼女を気にかけてくれます。
研究所で権力や暴力を振るうイカレた軍人に口説かれた時にも、断固とした拒否を示します。

全編に漂うレトロな雰囲気と音楽。そして時折り示される格言のような言葉の奥深さや友人たちとの会話のセリフの面白さ。
特に黒人女性ゼルダのセリフが面白くて(≧▽≦)「うちの亭主はお料理を作っても美味しいとも何も言わないくせにオナラだけはシェークスピア並みに饒舌」とか(笑)。

友人たちや、半漁人である「怪物」を救う事に協力したロシアのスパイでもある研究者さんなども「脇役」という感じではなくて、人物が深く描かれていて説得力がありました。

それぞれに社会の中ではマイノリティー(少数派)で、決して生きやすくはないであろうに日常を謳歌することを忘れず、たとえそれが犯罪に加担することであったとしても、それぞれの良心に忠実に従い、綺麗で強くて孤独な魂たちが寄り添う姿は、本当に美しかったです(´;ω;`)。

監督のギルレモ・デル・トロはウェズリー・スナイプス主演の「ブレイド2」や「パンズ・ラビリンス」など過去作品も大好きな監督です(≧▽≦)。

ああ。レビューを書いてたらまた観たくなってしまいました(///∇//)。
時間を作れたらもう一度観に行きたいですね♪そのくらい、大好きな映画になりました。

いい映画に出会えますと、本当に心の財産になりますね(*´▽`*)。

りぼんコサージュ・ブローチ(オーロラクリアA)





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